[NRD]能代紀行

 皆様お久しぶりです.NAFTロケット班NRDです.といってもしばらくHPの更新がないまま昨年度が終了し,2022年4月から新体制となってPMも交代しておりました.ということで新PMのK.Iです.秋学期も引き続きよろしくお願いします.

 さて,去る8月15日~19日の間,秋田県能代市で開催されました能代宇宙イベントにハイブリッドロケット海打ち部門で参加をしてきました.直前から現地の天候が悪く,打ち上げスケジュールが心配でしたが案の定大変なことになりましたのでそちらも後ほど記します.

 実はNAFTはCanSatとロケットともに今回が能代実験初参加でした.本来は昨年度の海打ちに参加する予定でしたが,コロナウイルスの感染拡大の影響もあり直前で参加を見送ることになっていました.今年持ち込んだ機体は昨年度製作まで終わっていたものなんですね.国内のハイブリッドロケットの共同打ち上げは,到達高度に上限が設けられており能代実験が一番高くなっています.それゆえ能代以外では打てない機体が爆誕してしまったわけです.それがこちらMP-11 Aquamarine Airです.

機体とロケットリ

 オレンジをベースとした配色でデザインもかっこいいですね.デザインと塗装はB3のO君が行ってくれました.塗装にはアネスト岩田様からご提供いただいたコンプレッサーとスプレーガンを使用しました.

クリアコートまで吹きました.フィンにはステッカーも貼らせていただいています.

 

コアなNAFTファン(?)の方ならAquamarineという名前に聞き覚えがあるかもしれません.Aquamarineという名前は2020年3月の伊豆大島実験に向けて開発されていた機体に由来があります.こちらの記事で少し触れられています.

 

この機体は多段式で高度1km到達を目標にした機体だったようです.ちょうど自分が入学した夏に打ち上げる予定の機体でした.今回の機体ではその設計思想を受け継ぎHyperTEK製のKタンクを用いて高度1km到達をメインミッションに据えていました.また,もう一つのミッションに縦開き開放機構の動作実証がありました.歴代のNAFT機体では機体側面に切り欠きとフタを付けて横からパラシュートを放出するようにしていましたが,より高高度・高速度の機体を開発するにあたり機体を分裂させそこからパラシュートを放出する縦開きの方が都合がよいということで新規に機構を開発・搭載していました.
それともう一つ大きな試みとしてボディの積層方法としてハンドレイアップではなく炉を使用したプリプレグを用いました.炉の技術については弊学人力飛行機サークルAirCraftさんから提供いただきました.大感謝です.

 さて,順調(?)に機体製作と審査をくぐりぬけていざ能代へ出発です.出発のタイミングでも荷物を集めてみたら案外多くて急遽レンタカー組ができたのなんかも良い思い出でした.来年は早めにミニバンなりハイエースなり借りてドライバー集めて行ってくださいね.(後輩へ)
 ロケット組が現地に入ったのは8月14日でした.CanSatの実験が8月11日~13日に行われていましたが,期間内では能代市内の川に氾濫警報が出るほど雨が続いていたそうです.またその影響で奥羽本線が不通になったりして18きっぷ組の到着が危ぶまれましたが無事全員そろいました.
 本来15日に安全シンポジウムがあり,16日・17日が打ち上げ日,18日が予備日となっていました.しかしまだ天候が全快せず最終的に16日に現地審査のみ,17日に全団体リハーサル,18日に一団体のみ打ち上げ,19日に6機体打ち上げというスケジュールになりました.海打ちは風のみでなく漁船の出航可否でもGO/NOGOに影響が出てしまうので運営としても判断が難しかっただろうなと思いますがその中で最終日に打ち上げ判断をしていただいたことには感謝しかありません.

ランチャに挿入された機体

 当日のウインドウまでにいくつかアクシデントがありましたがここで細かく触れることは避けておきます.ざっくりまとめると,・製作精度にはこだわろう,・予備パーツは持っていこう,の2点でしょうか.またこれについては東北大学FTEさんに大変お世話になりました.本当にありがとうございました.
 X1時間遅れの10:30に点火シーケンスに入り亜酸化窒素の充填まで完了しましたが点火に失敗,飛翔には至りませんでした.機体回収後,スパークワイヤの先端が燃えていることは確認できたので燃焼しなかった原因はスパークワイヤがエンジンの内壁に接触していなかったことであると断定しました.次回燃焼試験までにこの点は改善して確実な点火を目指します.
 今回は天候の影響もあり一度きりのチャンスでしたがそれをものにできなかった点はかなり悔しさが募ります.今大会の反省は来年の能代といわず実はもう半年を切っている3月の伊豆大島に生かしたいですね.

 最後にイベントを開催してくださった能代市の皆様,運営に尽力してくださいました学生運営,大人運営の皆様,その他大会に関わってくださった多くの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます.ありがとうございました.

NAFT集合写真

 

以降,Aquamarineは飛ばないなどと言ってはいけません(戒め)

 ではまた次の記事でお会いしましょう:ハロー:

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